
トキ
トキ(朱鷺、鴇、学名:Nipponia nippon )はコウノトリ目トキ科の鳥の一種。以前は東アジアに広く分布しており珍しくない鳥であったが、19世紀後半から20世紀前半にかけて激減した。野生では中国の陝西省に約500羽が生息しているほか、2008年9月に日本の佐渡島において人工的に繁殖された10羽が放鳥された。飼育下では2009年6月現在、中国に約600羽、日本に153羽、韓国に6羽がおり人工繁殖が進められている。
学名はNipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)であり、しばしば「日本を象徴する鳥」などと呼ばれるが、国鳥ではない(日本の国鳥はキジ)。新潟県の「県の鳥」、佐渡市の「市の鳥」である。
体長は約76センチメートル、翼開長は約130センチメートル。朱色の皮膚が露出している顔、トキ亜科特有の下方に湾曲したくちばし(黒色。ただし先端は赤い)、後頭部にあるやや長めの冠羽が特徴である。全身は白っぽいが、春から夏にかけての繁殖期には首すじから黒い分泌物が出て、これを体に塗り付けるため頭から背のあたりが灰黒色になる。水浴びなどの後にその擦り付けを行うため、水浴び直後は特に濃く、ほとんど黒に近い。翼の下面は朱色がかった濃いピンク色をしており、日本ではこれを「とき色」(朱鷺色)という。脚も頭と同様に朱色で、虹彩は橙色。幼鳥は全身灰色で、頭部が黄色である。 |